研究室の概要

　機能生物化学研究室は、福岡大学９号館３階に位置し、現在7名の職員、大学院生、４年生で構成されています。卒論や大学院研究はいくつかのグループに分かれ、タンパク質・遺伝子の研究、細胞や動物を用いた研究、さらには、コレステロールや胆汁酸の界面化学的性質など幅広い研究活動を行っています。現在、手がけている研究の概要は下に記載したとおりです。詳細については、研究テーマをご覧ください。

テーマの概要	キーワード
(1) プロテアーゼ阻害剤：・ヒヤシンストリプシンインヒビター（LHTI）の遺伝子構造・LHTI前駆体プロセシング酵素	トリプシンインヒビターの遺伝子プロセシング酵素変異体解析
(2) 細胞膜の構造と機能の研究：・高圧下での赤血球膜骨格タンパク質の挙動・赤白血球系ガン細胞(MEL細胞)，アフリカツメガエルなど　の有核細胞に対する圧力の影響	赤血球高圧下の細胞の挙動細胞骨格タンパク質アポトーシス細胞培養
(3) 酸化的ストレス：・パラコート投与などの酸化的ストレスを与えたマウスにおける　活性酸素およびその除去酵素系の挙動	酸化的ストレスパラコートラジカル活性酸素除去酵素系動物取り扱い
(４) 生体系界面活性物質のコロイド化学的研究：・ステロール類の界面活性物質の分子集合体の性質	ステロイド界面化学
(５) 遺伝子工学による疾患の解析：・セロトニン2C型受容体のRNA編集と情動・RNA編集酵素ADARの解析・RNAの2'-O-メチル化の解析	A-to-I ＲＮＡ編集 ADARs セロトニン2C型受容体リボザイム
(６) 遺伝子発現によるタンパク質の機能解析：・低分子タンパク質(SSP)や抗出血因子を介するマムシ属ヘビ　血液中の自己防御機構・ハブ毒タンパク質（CRISP）やSSPの発現	タンパク質工学遺伝子発現ハブ血清蛋白質ヘビの自己防御系

研究室の歴史

2003/4/1：　従来の基礎化学研究室と生物化学第1研究室が合体し，新しく「機能生物化学研究室」として、活動を開始｡当初のスタッフは、杉原剛介教授、寺田成之教授、山口武夫教授、李相男助手（併任講師）、田中英彦助手、永留重実助手、弟子丸正伸助手の7名。
2003/6/21: 「機能生物化学」ホームページの立ち上げ｡
2004/3:　杉原剛介教授のご退官。
2005/4：　田中英彦助手が併任講師に昇格。
2006/4:　弟子丸正伸助手が助教授に昇格。
2007/4：　弟子丸助教授が准教授、永留助手が助教、李併任講師が教育嘱託に。
2008/4：　青木成留実を助教に採用。
青木助教が12月に結婚→塩井成留実へ。
2009/3：　李教育嘱託が定年・退職。
2010/3：　研究室の移動・引越し。
2010/4：　福田将虎助教が就任。職員７人体制へ。
2016/3：　寺田成之教授が退職。名誉教授として就任。